大人にもするっと入ってくる青春小説『おいしくて泣くとき』

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読書

あなたは普段どんな本を読んでいますか?

ビジネス書や自己啓発書、ミステリ小説など、よく手に取るジャンルがあると思います。

この記事でご紹介するのは、中学生の主人公たちの恋心と葛藤を描いた青春小説「おいしくて泣くとき」。

大人の人にもするっと入ってくるストーリーが素敵な1冊をご紹介しましょう!

作者は森沢明夫さん

作者の森沢明夫さんは小説の他、エッセイやノンフィクション、絵本まで幅広く手掛ける作家さんです。

実写化、アニメ化されている作品も複数あり、2014年公開の「ふしぎな岬の物語(原作名は虹の岬の喫茶店)」では吉永小百合さんが、2016年公開の「夏美のホタル」では有村架純さんが主演を務めたことでも話題となりました。

現在はInstagramでマンガ 哲学の森沢を連載中。

マンガを描くのは森沢さん作品のコミカライズ版を描いてきた天沼琴未さん。

2022年4月には家の光協会より単行本化することも発表されています。

コチラも注目ですよー!

小説の視点が変化していく

小説を書くときに重要な要素として「誰の視点から描くのか」があります。

  • 主人公の主観(「僕は」や「私は」)で話が進む
  • 「僕」や「私」が場面ごとに変わりながら話が進む
  • 神の視点(全登場人物の内面や設定まで描かれる)で話が進む

書き方によって読者となる私たちの没入感は大きく変わりますよね。

2番目の「僕」や「私」が場面ごとに変わって展開する小説、いわば複数人が主人公の視点で語っていく小説は、一般的に三人称視点の小説と呼ばれています。

登場人物ごとの主観が絡み合って話が展開するので、最後に進むにつれて話の全体像が見えていく楽しさがあります。

この記事でご紹介する「おいしくて泣くとき」もそんな複数人の主人公の視点が入れ替わっていく面白さを楽しめる1作です。

大人も楽しめる青春小説

主人公は中学生の心也と幼馴染の夕花。

心也の父が営む大衆食堂では、貧困家庭の子どもたちに「こども飯」を提供していて、心也は時々食べにくる夕花が気になっている。

子どもの貧困にも焦点を当てていて、読むのが辛くなるようなシーンもあります。

中学生どうしの恋や葛藤が描かれた青春小説ですが、無力な子どもたちを見守る大人たちの視点も描かれています。

子育て中のパパママにとっても、いつかやってくる思春期の子どもとのかかわり方、感じるところがあるかもしれないですね。

森沢さんの最新作も視点が変化していく1作

「おいしくて泣くとき」は2020年の作品ですが、2021年9月にも森沢さんの小説が発売されています。

その名も、「本が紡いだ五つの奇跡」。

仕事がなかなかうまくいかない女性編集者の最後のチャレンジで実現した新作小説が、編集者自身、そして小説家、デザイナー、書店員、読者にもたらす奇跡とは。

ぜひ読んでみたいですね!

まとめ:普段読まない人こそ青春小説を!

この記事では森沢明夫さん作の青春小説「おいしくて泣くとき」をご紹介しました。

「普段の読書であまり青春小説を手に取らないな」という人にも、自分が中学生だったころの視点、そして大人や親としての視点で何度も楽しむことができる1冊です。

ぜひ手に取ってみてくださいね!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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