経営学修士(MBA)は、専門のコースに通うと取得できる学位です。
日本では「取る意味がない」と言われることもありますが、
MBA取得の過程で学ぶ思考法やマーケティング理論は、活かすチャンスの多いものです。
特に、あなたがブログ運営をしているならば、
マーケティングの考え方を簡単にまとめてくれている本は、一度読んでおくだけで大きな武器になります。
マーケティングに関する良書はたくさんありすぎて、どれを選んで読んでよいかわからないことも。
そんなあなた向の1冊が、「50冊を1冊にまとめてみた」というシリーズ。
マーケティングの良書50冊をそれぞれ数ページにまとめているので、
一気に50冊分のテーマや方法をまとめ読みできます。
この記事では、本書を実際に読んでみて、ブログ運営に活かせる本を3冊ご紹介します。

【この記事を書いた人】
- 2021年10月ブログ開始。記事執筆数100本以上。
- サラリーマン。時々、ブロガー活動。
- ブログ立ち上げ1か月28記事でアドセンス合格。
- Twitter:@Beyond-s16
ブログ運営に活かせる本①:両利きの経営
1冊目は2020年にビジネス書大賞にも選ばれた1冊、「両利きの経営」です。
両利きの経営とは
- 知の探索 → 未知の新分野の探索。
- 知の深化 → 既存の資産や能力の活用。
「この両方を並行して、同時に進めていくことが重要だ」という考え方です。
例として、あなたがブロガーの場合を考えましょう。
ブログで記事を作成する場合なら、上の考え方を次のように当てはまります。
- 知の探索 → 既に公開した記事と、すぐには内部リンクしにくい記事作成
- 知の深化 → 既に公開した記事とすぐに内部リンクできる記事作成(深堀した記事)
ブログを書く以上、読者にとって役立つ情報を書くことは大前提です。
その中で、ブログが発信するテーマを幅広くするには、今までとは違う切り口の記事の公開も有効です。
テーマを守る記事と、テーマを広げる記事、並行して「両利きのブログ運営」を目指しましょう。
「両利きの経営」の1節には、次のような注意もあります。
有名な破壊的イノベーションを提唱した経営学者のクリステンセンは「企業は探索と深化を同時にできない。新規事業をスピンアウトすべきだ」と言っている。
ブログに当てはめて言い換えるならば、
「今あるテーマの維持が難しくなるようなら、別のブログを開設するべきだ」という意味です。
ブログの運営方針を考えて、判断しましょう。
ここまでの内容が、「50冊を1冊にまとめてみた~」で、わずか5分で読めてしまいます。
もっと詳しく知りたくなったなら、現本で両利きの経営の考え方を深く読み込めます。
ブログ運営に活かせる本②:アイデアのつくり方
2冊目は「アイデアのつくり方」です。
この本ではアイデアを作り出す原理は2つだけと書かれています。
- アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何者でもない。
- 新しい組み合わせに導く才能は、事物の関係性を見つけ出す才能による。
そして既存の要素を組み合わせるステップとして、次の5つが挙げられています。
- 情報収集
- 収集資料の咀嚼
- 何もしない
- アイデアが訪れる
- アイデアを形にする
ブログ記事を書く時に、当てはめてみましょう。
まずは、記事として公開する内容の情報収集。
収集した資料を読み、自分の言葉で言えるようになったら、
「何もしない」時間を作るのです。
この時間を、「いったんアイデアを寝かせる」と呼ぶ人もいます。
人間の脳は、寝ている間に情報を整理すると言われています。
何もせず、時間をおくことで、無意識のうちに情報が整理され
スッキリとした文章へと書き替えるアイデアが出てくるステップです。
後は、実際に書き起こして記事を公開。
最初は難しくても、徐々に慣れていくことで、記事の作成が速くなるでしょう。
ブログ運営に活かせる本③:急に売れ始めるにはワケがある
最後にご紹介するのは「急に売れ始めるにはワケがある」
この本の中では「流行が一気に広がるポイント」をティッピングポイントと呼びます。
ティッピングポイントには、次の3つの原則があります。
- 少数者の法則
- 粘りの要素
- 背景の力
ブログにとって「流行が一気に広がる」とは、ブログの記事がバズること。
そう考えれば、既にバズッた記事を飛ばしたことのあるあなたであっても、読み飛ばすことは難しいでしょう。
それでは、この3原則を1つずつ見ていきましょう。
少数者の法則
少数者の法則とは、情報を媒介する「コネクター」、口コミの感染を始動させる知識と社交スキルを持った「メイヴン」、そして自分の感情を人に伝染させる「セールスマン」の3タイプの人がいれば、流行は一気に広がるという法則です。
もし、あなたのブログ記事を読んだ3人が、この特徴を持ち合わせているとしたら。
一夜にして、数百件以上のPVを稼げるでしょう。
粘りの要素
粘りの要素とは、情報を工夫して見せることで、見た人の記憶にねばりつき行動を引き出すことにつなぐ要素を盛り込むことです。
背景の力
背景の力とは、時期や場所の条件・状態によって流行るかどうかが決まるというものです。
本書の中では割れた窓理論を挙げ、1980年代後半のニューヨークで地下鉄の落書きや無賃乗車の取り締まり強化が凶悪犯罪の低下につながった例を示しています。
まとめ:たった1冊の中で50冊分のマーケティングの考え方が連動する
ここでは3冊の本を挙げましたが、全部で50冊が網羅されている1冊ですので、まだまだブログ運営に役立つ知識が詰まっています。
著者の永井孝尚さんは、自身の経験を交えながら「X番目の必読書で書いてある法則を実践するならZ番目の必読書」のようにそれぞれの本で書かれている考え方を連動させて説明してくれています。
マーケティングや経営の知識がなくても、わかりやすい例とイラストで描かれているので、スッと入ってくる内容だと思いました。
1冊ずつ読むよりもはるかに効率が良いですし、ブログ運営だけでなく本業にも活かせる知識の習得にもきっと役立ちます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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