ビジネス界隈で話題のMBA(=経営学修士)。
キャリアアップや転職も見据えて勉強してみたいけど、何から始めて良いかからないよね。
こんな人、増えてます。
MBAで学ぶ内容を網羅している本は、MBAの入門として役立ちます。
この記事では、MBAの独学をしたいと思ったら最初に読みたい2冊の本をご紹介します。
【この記事を書いた人】
- 2021年10月ブログ開始。記事執筆数100本以上。
- 本職サラリーマン。副業ブロガー。
MBAの勉強内容をまとめて押さえるにはこの2冊
①世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた
当ブログでは以前、同じシリーズの「MBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた」をご紹介しました。
ビジネス書として有名な本のエッセンスが4~6ページにまとめられているのがポイント。
ゆっくり読んでも、10分で1冊分の概要が読めてしまいます。
②The Visual MBA 経営学の要点を学べるスケッチノート
アメリカのブリガム・ヤング大学のビジネススクール、マリオット・スクール・オブ・ビジネスの講義をスケッチにまとめたという1冊。
日本版の監訳者として、星野リゾート代表の星野佳路さんが携わっていることでも注目されています。
そもそもMBAとは?
そもそもMBAとは、Master of Business Administrationの略です。
日本語では経営学修士と翻訳されています。
つまり、ビジネススクールや大学院に経営学専攻で入って、修了すれば貰える学位です。
MBAは国家資格ではなく、一定期間学ぶことで授与される「学位」です。
「ビジネス・経営に関わる勉強をしました」というアピールにつながります。
学位なんて、使い物に何にもならないじゃん。
そんなことはありません!
日本で最も差がつく資格は、実は「学位」なんです。
高卒か大学卒かによって、応募できる仕事の数は全く違います。
MBAも、その界隈の職種では、必ずチェックされますよ。
この記事を書いている当人も、MBAをビジネススクールで学んだことはありません。
それでも、どんな仕事をしていても知っておきたいお金・利益・ビジネス戦略を
MBAでは体系的に学べます。
資格として持たない人にとっても、MBAで学ぶ知識はとても使えます。
海外のNPO(民間の非営利団体)では、
MBA資格者をトップに招いて、バンバン事業をしているケースも。
ここからは、10冊ほどMBAに関する本を読んでみて、「わかりやすかった」「読み進めやすい」という2つのポイントで、ご紹介する本を選んでいます。
それぞれの本の特徴についてご紹介していきましょう。
「MBA必読書50冊を1冊にまとめてみた 」は気になる本から読む
「MBA必読書50冊を1冊にまとめてみた」では、50冊の必読書を次の6つのテーマに分けて紹介しています。
- 第1章 「戦略」 → 10冊
- 第2章 「顧客」と「イノベーション」 → 6冊
- 第3章 「起業」と「新規事業」 → 10冊
- 第4章 「マーケティング」 → 5冊
- 第5章 「リーダーシップ」と「組織」 → 11冊
- 第6章 「人」 → 8冊
戦略の章と、リーダーシップと組織の章が多いことが分かりますね。
多くの本で、具体的な企業名やそのビジネスモデルを例に挙げて説明されています。
具体例があるおかげで、ポイントとなる部分が浮き彫りとなって読みやすいのが特徴的です。
たとえば、第1章で紹介されているマイケルポーター著の競争戦略論Ⅰ。
考え方のコンセプトは、「何をやるか」ではなく「何をやらないか」をはっきりとさせることです。
日本国内の例として、北海道のコンビニエンスストア「セイコーマート」と、大手3社(ファミリーマート、セブンイレブン、ローソン)の比較が紹介されています。
セイコーマートが「何をやらないか」
全国に展開しないことで、北海道内に絞って流通コストを抑えています。
この他の戦略ポイントやその効果は、ぜひ本を手に取って読んでみてください。
具体例が多い本は、イメージしやすいですね。
会社のストーリーに沿って読めるので
長く覚えておくことができやすいのもポイント!
50冊分のエッセンスが詰まっているので、まずは気になる本から読んでいきましょう。
興味を持った本、自分の課題に合っていると思う本を見つけたら、原著を手に入れてさらに読むのも役立ちますね。
「The Visual MBA」は気になるテーマから読む
「The Visual MBA」ではビジネススクールで学ぶ次の20科目の講義内容を、すべてイラストにまとめている。今までにありそうでなかった1冊ですね。
- リーダーシップ
- 財務諸表
- 起業家的経営
- 管理会計
- お金の時間的価値
- マーケティング
- オペレーション・マネジメント
- 戦略的人材管理
- 交渉
- 戦略
- ビジネス倫理
- 起業家的財務
- 判断と意思決定
- ゼネラルマネージャーの役割
- 戦略的思考
- 創造性とイノベーション
- よいアイデアを出す方法
- 成果と報酬
- グローバル経営
- すべてを組み合わせる
この20科目を2年間で学ぶのは濃厚ですね。
イラストで学べて記憶に残りやすい本
The Visual MBAでは、そのタイトルの通り、MBAで学ぶ内容がイラストで紹介されています。
難しく感じる専門用語も、絵で描いてあって分かりやすいのが初心者にオススメのポイントです。
例で描かれているのは、100ドルの資金からレモネード屋を開くとした場合の、貸借対照表の書き方、価格の決め方、オペレーション時間の設定など。
身近なモデルで考えていくうちに、自分の課題にも共通する解決策が見つかるかもしれないですね。
ブリガムヤング大学は現場の生の声を学べる
余談ですが、ブリガムヤング大学は一般的なアメリカの大学に比べて年間の学費が1/3~1/2程度と安い特徴があります。
大学の営利目的ではなく、多くの人にトップレベルの知識を学んでほしいという運営指針のおかげと言われています。
Googleなどの大手や、シリコンバレーを拠点とする企業で働く卒業生が来て、現場の生の経験を語ってもらえるのも人気のようです。
留学も考えようかという人には、こちらも参考にどうぞ。
MBA独学の最初にこの2冊がオススメの理由
前述のようにMBAは国家資格ではなく、学位です。
言い方をかえると、「MBAを持っていなくても、MBAの勉強した知識を使うことが許されている」とも言えます。
例えば、車の運転は国家資格です。
「独学で運転の勉強したから、乗っていいでしょ」とは絶対になりません。
学位は「最後まで勉強したか」ということを証明するものにすぎません。
つまり、途中まででも独学すれば、ビジネスシーンで使える知識を身に着けることができます。
2冊ともMBA学習の全体をまとめている
この記事で取り上げた本は、どちらも「MBAで学ぶ内容の全体像をまとめている」点が共通しています。
つまり、初めてMBAに触れる読者にとっては
・MBAで学ぶこと
・学ぶポイント
・今の企業で問題となっていること
などをまとめてみることができます。
この2冊を読んで、気になるポイントを見つけたら
次の本を見つけて読む。
この繰り返しで、深堀りしていけば独学でもMBAのポイントを押さえて効率的に学ぶことにつながりますね。
まとめ:最初の2冊を入門書にMBAの勉強を
この記事では、MBAを独学したい人向けに、最初に読みたい書籍2冊をご紹介しました。
この2冊はあくまで入門書、今のMBA界隈でスタンダードな考え方やフレームワークを学ぶための入り口だと思います。
ブログの中の人も今後読んでいく中で、良かった本など随時紹介していきたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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