【〆切本】ブログを書く手が止まったら読む本

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読書

今日こそ書こうと思っていた記事が仕上がらない。

そんなことがよくありますよね。

でも大丈夫です。

文筆家の多くが同じ悩みを抱えています。

この記事では、〆切にまつわる苦悩を描いた異色の1冊、「〆切本」をご紹介します。

文筆家たちが抱える締切の苦悩

太宰治、松本清張、夏目漱石ら名だたる文筆家、

そして、長谷川町子、手塚治虫ら誰もが一度は読んだ漫画家。

この「〆切本」に登場するのは、そんな有名な小説家・漫画家さんばかり90人です。

誰もが〆切を前に苦悩することを、エッセイや友人への手紙に書き綴っています。

ただ「書けない」とは言わない

〆切にまつわる思いを書くのは、文章を生業にする作家さん。

ただ「書けない」とは言いません。

さあ、締切切迫すれども、何をどう書いていいか、見当がつかぬ。

野坂昭如「吉凶歌占い」より引用

ジブリ映画でも有名な「火垂るの墓」の作者、野坂昭如さん。

リズムよく、ありのままを書いています。

朝たいてい九時には机に向かう。昼食の時間を除くと、日が暮れて窓の向こうが暗くなるまで腰かけている。しかし、その間、仕事をしているのではない。

遠藤周作「私の小説作法」より引用

沈黙」などキリスト教に造詣の深い作品を多く残した遠藤周作さん。

文章の抑揚が絶妙で、続きを読みたくなってしまいます。

編集者と作家の関係

編集者は作家さんに依頼した原稿を締め切り前に取りに来ます。

サザエさんで言うところのノリスケさんと伊佐坂先生の関係ですね。

編集者仲間では、ぼくのことを陰で、手塚おそ松(原稿がおくれる)とか、手塚うそ虫(締め切り通りに描きますと約束しては、ちっとも守らない)とか呼んだ。

手塚治虫「編集者残酷物語」より引用

こんなハッキリとした陰口があるんでしょうか。

筒抜けなところも軽妙ですね。

一方で、こんな作家さんも。

小説や随筆の執筆依頼を引き受けた時、私はこれまで締切り日を守らなかったことは一度もない。と言うよりは、締切り日前に必ず書き上げ、編集者に渡すのを常としている。

吉村昭「早くてすみませんが・・・」より引用

実在の受刑者をモデルにした犯罪小説「破獄」で知られる吉村昭さん。

きっちりとした仕事ぶりですが、編集者からはこんなことも言われていたそうです。

酒が入ると、編集者は、「締切り過ぎてやっと小説をとった時の醍醐味は、なににも換えられないな」と、私が傍らにいるのも忘れて感きわまったように言う。

吉村昭「早くてすみませんが・・・」より引用

きっちり仕事をしても何か言われる。

編集者と作家との関係は難しいですね。

まとめ:書くことに詰まったら手に取りたい1冊

この記事では、「〆切本」をご紹介しました。

書くことに行き詰まったら、手に取って1節ずつ読みましょう。

書けない自分を慰めてくれる言い訳たちがたくさんあります。

そんな作家さんでさえ、最後は傑作と言われる小説を世に生み出しています。

執筆中の記事も、きっともうすぐ書き上がりますよ。

まだまだ足りないという方には、「〆切本2」もありますよ。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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