【チリテーブル|15分で2400アイデアを生む最強術】ビジネス書「感性思考」に学ぶ斬新なアイデアの生み出し方

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読書

何か新しい企画をするとき、どうやってアイデアを出していますか?

たとえば、

サラリーマンの人ならチームでブレインストーミング

ブロガーさんならマインドマップ

こうした方法のベースは

それまでの自分が経験してきたこと

今の自分が常識だと思っていること

を展開して、アイデアを出していくことです。

言い換えれば、自分の枠の中にあるもの以外には、目が届きにくいという特徴があります。

この記事では、自分の経験や常識の枠の外まで思考を広げるチリテーブル」というフレームワークをご紹介します。

参考にした本はこちらです。

チリテーブルの方法|ランダムに条件を組み合わせる

チリテーブルは4つのステップでアイデア出しをします。

【チリテーブルの4ステップ】

  • 変数を考える
  • 変数に該当する単語を考える
  • ランダムにつないでいく
  • アイデアを考えていく

3つ目のステップで「ランダムに」つなぐことが、

今までの経験や常識を超えたアイデアへと導くカギです。

実際に1つずつステップを見ていきましょう。

ステップ①:変数を考える

感性思考
チリテーブルの例(引用元:https://bizspa.jp/post-295445/2/

引用した図のように、今までにない新しい乗り物を考える場合を見てみましょう。

変数と言われたら、「数学は苦手だし無理!」という声が聴こえてきそうですね。

数字は使わないのでご安心を。

変数を言い換えるならば、カテゴリ条件が当てはまると思います。

カテゴリとなるもの:

  • 乗り物に乗る人(=顧客セグメント)
  • 乗り物
  • 運転する場所

自分が乗り物を運転する時をイメージして、

その時に周りにいる人どこで乗るのかを挙げます。

ステップ②:変数に該当する単語を考える

変数を挙げたら、次はその変数に当てはまる単語を考えます。

単語を考える時にポイントとなるのは、

思いついたキーワードはどんどん入れていくこと

例えば、”高齢の女性“や”1歳の子ども“は1人で乗る想定かもしれませんが、

カップル“や”家族“はまず間違いなく2人以上で乗る想定でしょう。

単語を挙げるときは、単語どうしが同じ条件で並ばなくてもOK

思いついたものならどんどん挙げて良いのです。

気軽に、ふとイメージした言葉を並べていきましょう。

本の著者の佐々木さんは次のようにもコメントしています。

宇宙人といった非現実的な単語であってもリストに加えると、発想が枠外に広がります。

(第2講義「強烈なアウトプットを生む思考法」より)

チリテーブルの目的は、

自分の中にある常識や知識の枠を超えて考えること

こうした単語を入れてみるのも面白そうですよね。

ステップ③:ランダムにつないでいく

単語を挙げ終えたら、次はランダムにつないでいきます。

例えば変数が4つ、変数に含まれる単語がそれぞれ7個あるならば、

ランダムにつないだ組み合わせは

7 × 7 × 7 × 7 = 2,401通り

たった1人で、この数のアイデアのタネを生み出せます。

例えば、

会社でブレインストーミングをした時。

または、自分でマインドマップを書いたとき。

一度に2,000通り以上のアイデアを挙げることができるでしょうか?

アイデア出しのスタートラインとなるタネを20個でも考えられたら、良い方かなと思います。

チリテーブルが最強のアイデア出しツールたるゆえんは、

このランダムにつないでいくステップがあることなんですね。

ステップ④:アイデアを考えていく

さあ、既にあなたは2,000通り以上のアイデアのタネを手に入れました。

最後のステップで、アイデアのタネから具体化する方法に落とし込んでいきましょう。

最初に引用した図の例ならば

「高齢の女性が、サッカースタジアムで乗る、スケボー」

というタネからマネタイズする方法を考えます。

チリテーブルはイノベーションの最強ツール

以上がチリテーブルの4ステップです。

チリテーブルを使えば、テーマに関するアイデアのタネを一気に挙げること

そして、これまでになかった組み合わせを生むことができます。

早稲田大学ビジネススクールで教鞭を執る入山章栄准教授は、

2017年に開催された西日本生産性会議で次のように述べています。

イノベーションを起こす第一歩として『新しい知(アイデア)が必要』・・(中略)・・「これは『既存の知』と、さらに別の『既存の知』を組み合わせることで生まれる。」

まさに、チリテーブルの活用がイノベーションを生み出す最強ツールとなる好例です。

実は・・・

この方法、あのベストセラーでも紹介されています。

その衝撃タイトルで一躍売れた「パン屋ではおにぎりを売れ」の中でも、

くみあわせ法として、ありそうでない組合せを探す方法が挙げられています。

「パン屋では~」の中では、

新しい組合せを見つける時のポイントとして

「新しさ」「共感」が挙げられています。

見た人が「なるほど!」と共感できる組合せを

生み出しましょう!

チリテーブルの効果|忖度なしで新しいアイデアを試せる

ビジネス書「感性思考」の中では、ブレインストーミングとの違いを次のように述べています。

ブレストは、役職による意見の重み付けの排除(「部長がああ言うなら仕方ないか・・・・」といった忖度的な意思決定をいかに排除できるか)や、内向的な人の意見を汲み取る工夫など、相当丁寧なファシリテーションが必要という側面もあります。

(第2講義「強烈なアウトプットを生む思考法」より)

サラリーマンの人が新規事業を複数人で考える場合、

メンバー間のパワーバランスによって軸になるアイデアが決まってしまいます。

チリテーブルの魅力は、

誰が挙げた意見でも、ランダムに組み合わせできるのがポイント。

メンバー間のパワーバランスとはかけ離れて、

参加者全員のアイデアをベースに考え始めるスタートラインに立てます。

1人でもできるチリテーブル

個人でアイデア出しをするときにも、チリテーブルは効果を発揮します。

例えば、

あなたがブロガーとして次の記事のアイデアを考えるとき。

アイデア探しは、これまでのあなたの経験がベースになります。

チリテーブルの項目に、あなたの経験したことと、未経験なことを織り交ぜれば

新たなイノベーションを起こせるのです。

あなたが経験したからこそ書ける情報に、

新しい変数(読者層やテーマなど)を組み合わせてアイデアを練れば、

オリジナリティの高い情報発信につながります。

自分の今ある知識や常識の枠外にまで考えをめぐらせるチリテーブル。

一度は試してみましょう。

まだまだある、ブレインストーミングを超えるアイデア術5選

書籍『感性思考』の中では、チリテーブルの他にも

ブレインストーミングを超えるフレームワークを5つ紹介しています。

クレイジー8

Google傘下企業、グーグルベンチャーズ(GV)のメンバが生み出した発想方法です。

1人で実践できるので、チームではたらくお仕事以外の人にも役立ちます。

方法はいたってシンプル。

【クレイジー8の3ステップ】

  • アイデアを出すテーマを決める
  • 1枚の紙を3回半分に折りたたむ → 開くと8マスに分かれる
  • 1マスにつき1分以内にアイデアを描く

A4サイズより大きい紙を使うと

1マスのスペースに余裕ができて書きやすくなります。

イラストは苦手というあなたも、

簡単な図形と説明用のキーワードを添えれば立派なアイデアです。

8つアイデアが出てこないときは

実際にやってみて、

「8つもアイデアが浮かばない」という壁にぶつかったとき。

そんなときは、チリテーブルを使って、あなたの常識の枠外まで

アイデアを広げるトレーニングです。

チリテーブルで発想がやわらかくなった後にクレイジー8を実践すれば、

湯水のようにたくさんのアイデアが出てきます。

ブレインライティング

ブレインライティングはチームで実践するアイデア出し方法です。

例として、4人でブレインライティングするのは次の6ステップです。

【ブレインライティングの6ステップ】

  • 1枚の紙を2回半分に折って4マスの紙を作る → 4枚同じ紙を用意
  • 1人1枚手に取って、1マス目に自分のアイデアを3分以内に書く
  • 他のメンバと紙を交換。
  • 受け取った紙に書いてある、前の人のアイデアをブラッシュアップ
  • ブラッシュアップしたアイデアを隣のマスに書きこむ
  • 4人全員がすべての紙に書き込むまで繰り返す

全員が、アイデアのタネを出す役と、アイデアをブラッシュアップする役を担います。

4人でブレインライティングをすれば、

12分間で4つのブラッシュアップされたアイデアを生み出せます。

ブレインストーミングならば、

1時間かかっても、ブラッシュアップ前のアイデアのタネが20個程度。

時間効率もアイデアの濃さも、どちらの方が効果的か。

あなたには言わなくてもお分かりですね。

全員の考えが詰まったブラッシュアップアイデア

ブレインライティングで出てきたプランは、どれも全員の考えが詰まっています。

メンバ間の上下関係で

「○○さんのアイデアだから優先しなきゃ・・・」と

忖度を避けることができます。

言い方を変えれば、あなたの意見もすべてのプランに詰まっています。

「自分の意見が入っていなくて、全く愛着が湧かない」

「自分の意見だから、絶対に通したい」

プランとの心理面の距離感も適度にできるメリットもあわせ持つのが、

ブレインライティングです。

サムワンズシューズ

サムワン(someone)とは、自分以外の他者のこと。

つまり、他者の靴を履くという発想です。

このブログでも以前ブレイディみかこさんの同名の書籍「他者の靴を履く」をご紹介しました。

文字通り、他者(=他の企業)の人がこのアイデアを売り出したらどうなるか。

この視点で、アイデアを練る方法です。

「もし、食品メーカーが、アプリを開発するとしたら。」

または

「航空業界が、日用品を売るとしたら。」

常識ではありえない組み合わせをあえて考えることで、

自分の常識の枠を超えてアイデアを考える手法です。

フリップザオーソドキシーズ

オーソドキシーズ(orthdoxies)は、weblio英和辞典で検索すると「正統派的慣行」という意味です。

あなたの業界の常識を挙げて、その反対の実現性を考えるアプローチです。

かつて商品化された「おにぎらず」。

これも、おにぎりの常識の反対を狙った商品と言えます。

デロリアン

映画「バックトゥザフューチャー」に出てきた車型のタイムマシン、デロリアン。

その名を取った方法は、デロリアンで未来の時代へ行くことを想像し、

新しいプロダクトやサービスについて考えます。

【デロリアンで10年後を考える例】

  • スマートフォンでできること
  • インターネットのサービス
  • 車の動力

未来にどうあってほしいか、何があったら便利か。

考えがまとまったら、10年先に実現するために

今、始めるべきことを逆算します。

今の常識にとらわれずにどんどんアイデアを出すのがコツです。

チリテーブル実践編|ブログ記事のアイデア出し例

さて、ここからは実践編です。

チリテーブルを使って、アイデアのタネを出していく過程を、

3つのケースで紹介します。

【想定する例】

[職業] ブロガー。次のブログ記事執筆に向けてテーマを選定中。

[記事テーマ] 読書

[目的] ペルソナを考える

[希望]これまでに発信した記事以外のジャンルを書きたい。

さあ、チリテーブルのフレームワークに合わせて考えていきましょう。

実践ステップ①:変数を4つ思い付く

まず変数を考えます。その場でパッと思いついたものを挙げて次の4つとします。

【チリテーブルの変数】

  • ブログを読んでくれる人
  • 読んでくれる人の趣味
  • 記事を読む時間
  • 本のタイプ

3つ目までは読んでくれる人に注目して、挙げた変数。

4つ目は、パッと思いついただけで、統一感はありません。

まとまりがありすぎても、新しいアイデアは産まれないので、

このように挙げていきます。

実践ステップ②:変数に該当する単語を3~5個挙げる

それぞれ単語を当てはめていきます。

それぞれ3~5単語を挙げました。

第1変数
読んでくれる人
第2変数
趣味
第3変数
記事を読む時間
第4変数
本のタイプ
ブロガーさん筋トレ通勤・通学中文庫サイズ
ギターが弾ける人食べ歩き寝る前マンガ
サラリーマン投資休日限定英語の本
農家さん園芸新書
2歳児を育てるパパママ起業
読書の記事を書こうと思った時のチリテーブル

この段階で、5 × 5 × 3 × 4 = 300通りの組み合わせが出てくることになります。

実践ステップ③:ランダムにつなげていく

ランダムにつなげていくと、今まで一度も考えたことがない組み合わせがどんどんでてきます。

ペルソナ①

ギターが弾ける人:趣味は釣りで、寝る前に、漫画を読む

ペルソナ②

2歳児を育てるパパママ:趣味は筋トレで、通勤・通学中に文庫サイズを読む

これで300人のペルソナを生み出すことができました。

実践ステップ④:アイデア例を挙げていく

さて、ここからは紹介する本を選んでいきます。

ターゲットのペルソナに合いそうな本を読んだ覚えがあれば、

もう一度手に取って読み返していきます。

例えばペルソナが

「サラリーマン:園芸が趣味、通勤通学中に文庫サイズを読む」のケース。

以前読んだ『半農半X』が当てはまるかもしれないな、とイメージします。

ペルソナに合わせて、図書館や書店で検索するのも1つの方法です。

普段の自分では手に取らない本をあえて選べば、

あなたの経験の枠も、また1つ広がるのです。

『感性思考』でデザインスクールで学ぶエッセンスを体感

この記事では、ビジネス書『感性思考』の中から

アイデアのアウトプット方法だけに注目してご紹介してきました。

『感性思考』には、著者の佐々木康裕さんがイリノイ工科大学デザイン大学院の1年課程で学んだ内容がまとめられています。

『感性思考』で取り上げられたテーマ
  • 創造性を高めるインプット術
  • 相手の右脳と左脳を動かす伝え方
  • 「売れる」の確度を上げる方法

ビジネスの世界で期待されるスキルは、経営学修士(MBA)から美術学修士(MFA)へと移り、

アートやサイエンスの造詣を持つビジネスパーソンが注目されています。

デザイン(=既存の知どうしの組み合わせ)を考えるスキルを養うことは、

あなたがサラリーマンとしてはたらくにも

個人で仕事を経営していくにも

あなたを助けてくれるツールとなります。

まとめ:ブレインストーミングを超える最強のアイデア出しスキルを修得しよう

ビジネス書『感性思考』から、

ブレインストーミングを超えるフレームワーク

チリテーブルを紹介しました。

新しいアイデアを生み出すとき、

あなたの常識の枠の外まで考えをめぐらすことができたら、

イノベーションはもう目の前です。

まずは実践してみましょう。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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