神奈川県に位置する丹沢山系。
関東の中でも人気の高い山が連なるエリアです。
丹沢山系へのアクセスは、新宿から小田急線で1時間半。
小旅行気分で日帰り登山が楽しめる、アクセスの良さが魅力の登山コースです。
この記事では、そんな丹沢山系の中から、塔ノ岳と鍋割山、2つの山を縦走するコースをご紹介します。
天気が良ければ、登山道の至るところから富士山を眺める素敵な絶景コースですよ。

【この記事を書いた人】
- 2021年10月ブログ開始。記事執筆数100本以上。
- サラリーマン。時々、ブロガー活動。
- 登山は日帰り~山小屋泊まで。富士山経験あり。
- Twitter:@Beyond-s16
塔ノ岳・鍋割山のアクセス
塔ノ岳・鍋割山の登山口は、神奈川県秦野市の大倉バス停。
どちらの山にも、大倉から登り始めることができます。
都心から行く場合なら
新宿から小田急線で渋沢駅へ
→ → →
渋沢駅からバスで大倉バス停へ。
(計1時間40分)
渋沢駅からのバスは、土日祝日なら朝6,7時台にそれぞれ4本ずつ運行しています。
早朝から登る人で、混雑するので、バスの時間に余裕を持って電車を選びましょう。
区間 | 運賃 | 時間 |
新宿駅-渋沢駅 | 682円 | 小田急線利用 約80分(快速急行乗車の場合。乗り換えなし。) |
渋沢駅-大倉バス停 | 210円 | 神奈川中央交通バス利用(時刻表) 約15分 |
塔ノ岳・鍋割山をはじめとする丹沢山系の登山口としては、大倉バス停よりもヤビツ峠が有名です。
この記事で、あえて大倉バス停を選んでいるポイントは次の2つです。
バスの本数は渋沢駅-大倉間の方が多い
ヤビツ峠へのアクセスは渋沢駅の1つ隣、秦野駅からバスに乗ります。(時刻表)
土日休日に運行しているバスの本数は、渋沢駅-大倉間が毎時3~4本に対して、
秦野駅-ヤビツ峠間は8時台に2本、その他の時間帯は1本あるかないか。
つまり、バスの本数が少ないのです。
本数が多く、朝6時台から運行している渋沢駅-大倉間でバスに乗車した方が、
ロングコースにも対応しやすさが高くなります。
乗車時間は、秦野駅-ヤビツ峠間の方が長い
バスの乗車時間を比べると、秦野駅-ヤビツ峠間が約45分、
対する渋沢駅-大倉間の乗車時間は約15分です。
ヤビツ峠までの道路は、峠道のようになっていて、バスがスピードを出せない箇所もあります。
大倉バス停から登山を開始した方が
①朝早くからバスが運行していること
②乗車時間が短いこと
の2点から、早朝から登山を開始できるメリットがあります。
縦走コースの見どころポイントを3つご紹介
見どころポイント①:塔ノ岳山頂からの眺望
百聞は一見に如かず、まずは実際の写真をご覧ください。

塔ノ岳は周囲が山にさえぎられていない、360度パノラマの眺望が人気なのです。
紅葉シーズンには遥か遠くに冠雪の富士山を望むことができるので、紅葉と富士山を1日で楽しめてしまうのも魅力ですね。

富士山は山頂以外にも、塔ノ岳登頂ルートの途中で何度も見えるので、ぜひお気に入りのスポットを見つけて写真を撮りましょう!
塔ノ岳は東側から富士山を撮影できる山の中でも、富士山との距離が短い方なので、スマホのカメラでもかっこよく撮影しやすいですよ~
見どころポイント②:紅葉のトンネルを歩く
塔ノ岳~鍋割山の縦走コースでは森の中を歩きますが、例年11月の半ば~後半ごろだと紅葉のトンネルになっている場合が多いです。

登り始める大倉バス停から、最も標高の高い塔ノ岳の山頂までは標高差が1,000m以上あるので、登るにつれて色の深まる紅葉をぜひ楽しんでくださいね!

登山道の途中には足場の不安定なところもあるので、写真を撮影する場合は周りの登山者や足元に十分注意してくださいね。
見どころポイント③:鍋割山山頂の鍋焼きうどん
最後にご紹介するのは、鍋割山山頂・鍋割山荘の鍋焼きうどん。

ボリューム満点、比較的距離が長いと言われる縦走コースのエネルギー補給に最適です!
鍋割山荘のHPでも告知されていますが、13時までには営業終了となってしまいます。
また、鍋割山荘で使われている水は、ふもとの川から登山する人が持って登ってきたものも使われています。
この食料などを持って登ることを歩荷(ぼっか)と言います。
登山道の途中、川の近くには空のペットボトルが置かれているので、体力に自信のある方はぜひ水を汲んで山頂まで届けましょう!
鍋焼きうどんがどうしても食べたい場合は午前中に鍋割山山頂にたどり着けるコースタイム設定がマストです!

鍋焼きうどんはとても人気なので、売り切れている場合も想定して行動食を持っていくようにしましょう。
塔ノ岳~鍋割山縦走の注意点は3つ
注意点①:コースタイム8時間超。日の入り時間から出発時刻を決めよう
塔ノ岳~鍋割山縦走コースは、大倉バス停を出発/終点とした標準コースタイムが8時間15分と言われています。
コースタイムには休憩時間を含んでいないので、実際には9時間以上かかるコースとなることが予想されます。
紅葉の時期だと16時台には暗くなりはじめるので、逆算すれば7時台から登り始めないと明るいうちに降りてくるのが難しい可能性があります。
事前にコースタイムの計画を立てて、遅れが目立つようなら、鍋割山と塔ノ岳のどちらか1つだけにする、または途中で引き返すなど、完歩できない場合のプランを複数用意しておくのが安全な登山につながります。
万が一暗くなりかけてしまった場合のために、防寒のためのアウターやヘッドライト、ヘッドライトのバッテリーや電池の準備を万全にしておきましょう。
このブログでも、登山でまず揃えたい道具をご紹介しているので、参考にしてみてくださいね!
注意点②:行動食の準備をしっかりと
ここからは1つ目の注意点に関連するポイントです。
コースタイムが長いので、途中でエネルギー補給できる行動食をしっかりと準備しましょう。
登山中の行動食準備のアイデアとして
- すばやくエネルギー補給しやすいもの
- 塩分チャージになるもの
- 甘みがあるもの
の3つを組み合わせて準備しておくと、飽きずに食べながら行動できます。
エネルギー補給の定番と言えば、inゼリーのようなパウチタイプのドリンクを持っていくと水分補給もあわせてできて一石二鳥ですよ!
塩分チャージになるもの、甘みがあるものとしては塩分チャージタブレット、あんこかチョコレート系のお菓子などを持っていくプランがあります。
あんこなどの糖質は消化してから体内でエネルギーに変わるまでの時間が短いのが特徴です。
登山のように激しい運動では素早いエネルギー補給は不可欠なので、おやつに混ぜておくと重宝します。
行動食は安く抑えたい!という人には、イオンなどのプライベートブランドのスーパーで、5個入りあんぱんなどを買うと行動食兼おやつになりますよ!
注意点③:帰りのバスの時刻も事前にチェック
今回ご紹介した縦走コースは、渋沢駅ー登山口間をバス移動するため、帰りのバスの時刻も要注意となります。
大倉バス停ー渋沢駅行の時刻表はこちら
大倉発のバスは、基本的に1時間に2本しかありませんが、15時台~17時台にかけて3本または4本運行しているので、この時刻を目指して下山できるコースタイム設定を心がけましょう。
大倉バス停は、塔ノ岳や鍋割山の他、蛭ヶ岳や丹沢山の登山口ともなるので、バスは混雑が予想されます。
バスの乗車時間には余裕を持って降りてくると安心ですね。
まとめ:丹沢山系で紅葉と雪の富士山を満喫
この記事では、丹沢山系で人気のコース、塔ノ岳~鍋割山縦走コースをご紹介しました。
登山道から眺める紅葉や雪を冠した富士山はまさに絶景です。ぜひ、脚を運んで楽しんでくださいね!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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