海や山、日の出など、自然の中で撮られた絶景写真。
「自分もこんな写真が撮れたら・・・」と思う一方で、
「専用の機材とか必要なんでしょ」とあきらめてしまうことも。
実は、写真撮影はコツをつかめば、簡単に絶景写真が撮れます。
この記事では、一眼レフ入門として、
覚えておきたいコツをご紹介します。
- この記事を読んで撮れる写真のクオリティ
- 自分で絶景写真を撮れるようになるメリット
- 最初に覚えたい調整方法は2つ

【この記事を書いた人】
- 2021年10月ブログ開始。記事執筆数100本以上。
- サラリーマン。時々、ブロガー活動。
- 一眼レフ歴7年。登山写真が多め。
- Twitter:@Beyond-s16
この記事で撮れるようになる写真のクオリティ
早速ですが、実際に私が撮った中で良さげなクオリティの写真がこちら↓

この記事では上の写真のような風景を撮ってみたい!という人に向けて、普段工夫していることを書いていきます。
もっと高いレベルの撮影は、まだまだ修行中なので、できるようになったら新しい記事で紹介できたらと思います。
使っているカメラはCANONのEOS Kiss X2
はじめに、使っているカメラを紹介します。
私が使っているのは、CANONのEOSシリーズのKiss X2です。2008年発売のモデルで、知人に譲ってもらって2015年ごろから使っています。
オートフォーカス機能付きの一眼レフカメラで、EOSという名前だけは聴いた事があるという人も多いのではないでしょうか。
テレビ朝日系列で毎日夜9時前に放送している「世界の街道をゆく」はすべての写真がEOSシリーズのカメラで撮影されていることでも有名ですね!
一眼レフカメラのEOSシリーズは、
- エントリーモデル
- ハイアマチュアモデル
- プロフェッショナルモデル
と3つのラインナップに分かれていて、一番お手頃で初心者向けなのがエントリーモデルになります。
Kiss Xシリーズもエントリーモデルの商品なので、使っている人とも多く出会えると思います!
最新ラインナップであるKiss X10では、スマホ感覚のタッチ操作で写真の仕上がりを調整できる「クリエイティブアシスト」が付いていたり、画素数は約2410万画素という高精細なデジタル写真を撮ることができます!
また、X10は軽量化にこだわっていて、本体だけなら449gという一眼レフの中でも非常に軽いカメラになっています
「最新のカメラは高すぎて・・・」という方は、同じEOSシリーズの1世代前、「Kiss X9」という選択肢もあります。
画素数は最新機種のKiss X10よりも大きい約2420万画素で、重さも4gほどの違いなので、機能面でもほとんど遜色がないと言われています。
どうしても買うのは高い・・・と思う人には、カメラのレンタルサービスもあります。これならデータを保存するSDカードさえ買っておけば、カメラへの投資を抑えつつ絶景写真にチャレンジできますね!

自分で絶景写真を撮るメリットは大きく分けて3つ
自分で絶景写真を撮るメリット①:著作権は自分!
ネットで見られる絶景写真の著作権は多くの場合、撮影した人に帰属しています。
つまり、「いいな、使いたい!」となった時に、使用許可を撮る手続きが必要になります。
無断で使っていると、最悪の場合訴訟問題に発展する場合もあります。
一方で、自分で撮影した写真の著作権は撮影者=自分が持っていることになっています。
そのため、こうしてブログで掲載するなどの際にも自由に使うことができます。
もちろん、個人が特定できるような写真の場合は肖像権の問題になる場合があるので、掲載する場合などは注意するようにしましょう!
自分で絶景写真を撮るメリット②:自分で構図を決められる
写真を撮る時の構図、つまり写真の中に何をレイアウトするか、自分で決められることです。
例えば、次のような2枚の写真があります。


同じ山頂の看板が写っていますが、左の写真では雲やその下に見える紅葉を、右では奥に連なる山を取り入れた写真を目指して撮っています。
このように、同じ場所からでもどの部分を切り取るか、自分の好みに合わせて決められるのも、自分で撮影するときのメリットですね!
自分で絶景写真を撮影するメリット③:カメラスキルが上がる
「絶景写真を撮ろう!」というマインドで写真撮影に取り組んでいると、きれいな構図の決め方や、この後紹介するシャッタースピードや絞りの調整など、自然とカメラスキルが上がります。
カメラスキルがアップすると、家族や友達と過ごす時間にもふとした時にステキな1枚を撮影できるようになるので、これから子どもとおでかけする機会が増えるパパママにはピッタリのスキルだと思います!
調整するのは2つだけ!しくみをご紹介
①シャッタースピード
シャッタースピードは、シャッターを開いている時間のことを示す数字で、単位は秒です。
例えば1/100となっていたら、0.01秒だけシャッターを開けるのと同じになりますね。
シャッターが開いている時間を長くするとこんな星空や

こんな滝が撮れたりします。

シャッターが開いている時間を全部1枚の写真におさめるので、シャッタースピードの数字が大きくなると手ブレなどで写真がボケやすくなるので注意しましょう!
F値(絞り)
F値とは、シャッターを開いた時に光を取り込む部分の広さを表します。SONYさんのHPに分かりやすい写真があったので引用します。
F値は数字が大きくなるほど、光を取り込む部分の広さは狭くなります。なので同じ場所で同じシャッタースピードで写真を撮っても仕上がりの明るさが大きく違います。

自分で調整する方法を2ステップで紹介
シャッタースピードは遅くするほど明るくなる
説明よりも、まずはこの2枚をご覧ください。


富士山の山頂で撮影した2枚ですが一目瞭然ですね!シャッタースピードを速く1/200秒とした左の写真では、石碑に書いてある文字が見えづらいです。
反対にシャッタースピードを大きく1/20秒とした右の写真では、石碑の「日本最高峰富士山剣が峰」の字がはっきりと読めます。
F値を同じにしていても、シャッタースピードを遅くするほど写真全体は明るくできます。
右の写真は明るいですが、周りの人や風景も白っぽくなってしまって明るくしすぎですね・・・。
絞り(F値)は小さくするほど明るくなる
明るさを調節するもう一つの方法が、絞り(F値)の調整です。こちらもまずは比較写真がコチラ↓


写真はデンマークの聖アルバン教会でステンドグラスを撮った写真です。同じシャッタースピードですが、F値を小さくした方が、写真全体が暗くなっています。
この写真の場合は暗めの屋内で、窓から入る光できれいなステンドグラスを撮りたかったので、F値を大きくした方が、撮りたいものには合っていますね!
写真を明るくするには、シャッタースピードは大きく、F値は小さく
先ほど紹介した写真のように、写真全体を明るくしたいときはF値を小さくしてあげることで写真が明るくなります。
シャッタースピードを大きくしても、写真全体を明るくすることができます。
お気づきの人もいると思いますが、同じくらいの明るさになるシャッタースピードとF値の組み合わせは1つではないのです!
例えば、シャッタースピード1/250秒、F値4の場合と同じくらいの明るさになる組み合わせは8つあります。
では、撮りたい場所に合わせてどうやって選ぶのでしょうか。
遠くまで焦点を合わせたいときは、F値を大きく、シャッタースピードを遅く
絞り値は明るさだけでなくピントの合う範囲「被写界深度」を合わせて調節してくれます。
小さいころにピンホールカメラを作って遊んだことがある人にはわかりやすいと思いますが、穴が小さいほどピントの合う位置はピンポイントに決まってしまいます。
遠くまでピントを合わせたい場合、例えば山の風景を撮りたいときなどは、F値を大きく設定しましょう!
F値が大きいと写真全体が暗くなってしまうので、シャッタースピードを遅くして明るさを調節してあげると考えるのがよさそうですねー!
さらに調整したい人はISO感度を設定しよう
さらに細かい調整にチャレンジしたい人は、ISO感度を設定してみましょう!
ISO感度とは、光の感度を表す数値で、数字が大きくなるほど感度が大きくなります。
感度が大きくなると、弱い光でも写真に残すことができるので、夜景など暗い場所で撮影をするときに調整すると写真の印象が変わって見えると思います!
ISO感度を調整した比較写真はまだ撮れていないので、比較写真が速く用意できるように、泊まり付きで山へ行けるようになってほしいです!
実際にチャレンジした山の写真をご紹介
ここからは実際にこのブログの中の人が山で撮影した写真をご紹介していきます。
唐松岳頂上山荘から見た日の出
最初は北アルプスの唐松岳の頂上山荘から撮影した日の出の写真↓

遠くから登る日の出に合わせるために、F値を大きく設定した1枚です!
この日は雲が程よく出ていて、雲海から登る日の出をおさめることができました!
同じ唐松岳から見た雲海

同じく唐松岳頂上山荘前で撮影した1枚。
雲海があまりに見事だったので、メインに1枚撮りたいと思って撮影した1枚です。
雲の白さがはっきり見られるように、F値をかなり大きく、シャッタースピードも短くして、山肌や人が真っ黒になっているところがありますね。
晴天の雲取山頂上標識

標識の上からさし込む太陽の光を「日本百名山」の日の右側に取り込むことに成功!
今思い出しながら、再現できない気がしてきた1枚です(笑)
さらに上達するなら一眼レフ講座を受ける方法も
ここまで色々な方法を紹介してきましたが、あくまで我流。
本格的に写真のことを学ぶには、一眼レフを専門に扱うカメラ講座を受けるのが最も近道です。
講座の中には、自宅でDVD等で見ながら勉強できるものもあるので、忙しい人には合っているかもしれません。

日常には被写体がたくさん
ここまでご紹介した風景写真の他にも、
日常生活はシャッターチャンスにあふれています。
参考になるのは、身近なものの撮り方辞典という本。
植物や動物から、スカイツリーのような建造物まで、
日常のシャッターチャンスで撮影された写真が掲載されています。
この記事で紹介したf値やシャッタースピードも載っているので、
参考にしながら撮影にチャレンジしてみたくなります。
あいうえお順で、辞典になっているので
撮りたいものを探すのも簡単ですよ。
まとめ:絶景写真を自分で撮れるようにチャレンジ!
この記事では、このブログの中の人が山で写真撮影にチャレンジと実際に撮った写真をご紹介しました。
カメラがうまくなれば、旅行や家族のおでかけ、色々なところでステキな思い出を残していけますね!
ぜひカメラライフを満喫していきましょうー!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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