【やまどうぐ】ウェア選びに覚えておきたい撥水・耐水・防水の違い|GORE-TEX|OMNI TECH|TYPHON|

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登山

山の道具を選ぶときに、備えておきたいのが悪天候の場合。

特に体温の低下に備えるためには、身体を濡らさない防水ウェアは機能にこだわって選んでおきたいところですね。

この記事では、登山用ウェアを選ぶときに覚えておきたい「撥水・耐水・防水」の違いと、

防水ウェアのブランドについてご紹介していきます。

この記事でわかること
  • 登山用ウェアで防水性+透湿性が求められるワケ
  • 防水性と透湿性の測り方
  • 防水ウェア選びで押さえておきたいブランド

【この記事を書いた人】

  • 2021年10月ブログ開始。記事執筆数80本以上。
  • サラリーマン。副業としてブロガー活動。
  • 登山は日帰り~山小屋泊まで。富士山経験あり。
  • Twitter:@Beyond-s16

登山で防水+透湿機能が求められるワケ

アウトドアの中でも、登山は特にウェアの機能が重要になります。

理由は、想像よりも過酷な環境下で「歩き続ける」必要があるから。

登山は激しい運動を伴わないスポーツと思われがちですが、

急な傾斜を登る時には高い心拍数に達するハードな運動量が求められます。

こうした過酷な環境で高いパフォーマンスを発揮するには、

「ベストコンディションをキープする」

「コンディションを悪化させる要因を減らす」

この2つの行動がとても重要です。

体温の低下はコンディションの大敵

標高が100m登るごとに1℃下がると言われる登山では、

体温の低下がコンディション悪化につながります。

身体が濡れた状態だと、気化熱によって体温が奪われてしまうので

ウェアの外から雨などが入らない防水性」

そして

汗をかいても、すばやく逃がす透湿性

2つの性質の両立が重要視されます。

覚えておきたい防水・耐水・撥水の違い

「防水」「耐水」「撥水」

アウトドアギアだけに限らず、アウターを選ぶときに目にする言葉ですね。

この3つの違い、そして”1番”濡れることに強いのはどれか、ご存じですか。

言葉の定義としては、次のようになります。

  • アウターの中に水が入ってこないこと  → 防水
  • 小雨程度の弱い水圧なら耐えられること → 耐水
  • アウターの表面で水がはじかれること  → 撥水

つまり、強い雨が降る環境では撥水や耐水のウェアでも中に水が浸透してきますが

防水をうたっているウェアであれば問題ないということです。

防水性を測る単位は(mm/㎠)

防水性を測る指標として、耐水圧という数字があります。

1㎠の生地に水圧がかかったときの耐水性を測るもので、

10,000mm/㎠以上で強い防水性、20,000mm/㎠以上で非常に強い防水性があると言われます。

透湿性を測る単位は(g/㎡/24h)

もう1つ、防水ウェアを比較する時には透湿性を表す数字も書かれています。

こちらは、24時間に1㎡の生地から蒸発していく水分の量を表す数字で

大きいほど透湿性が高い、つまり汗のムレが少なくすむ特徴があります。

防水素材の一大ブランド:GORE TEX

防水性のあるアウトドアウェア

防水性の高いウェア素材としては、GORE TEXが一大ブランドとして展開しています。

GORE TEXを採用しているメーカーは多岐に渡り、

ARC’TERYX、MAMMUTなどの登山ウェアに強いブランドから

THE NORTH FACEやDESCENTEといったアウトドアブランドまで

多くのメーカーで採用されています。

アメリカ・WLゴア&アソシエイツ社の商標

そもそもGORE TEXはアメリカの企業「WLゴア&アソシエイツ社」が開発した素材です。

1970年代にアメリカでテントの素材に採用されたことをきかっけとして、

雨の時にも使えるアウトドア用品に使われることが増えていきました。

GORE TEXに防水性の指標はない

GORE TEXには、防水性を示す数値がありません。

つまり、「どんな過酷な環境にも耐えられる生地のみがGORE TEXブランドとして発売されている」ことを保証しています。

こうした数値が書かれていないGORE TEXブランドは

豪雨環境でも、ウェア内への水の浸透を防いでくれます。

GORE TEX以外の防水ウェアは?

自社で独自の防水素材を作ってウェアに採用するブランドも登場しています。

ここからは、代表的な素材をご紹介していきます。

Columbiaの防水ウェア:OMNI TECH

アメリカのアウトドアブランド、Columbiaが独自開発したOMNI TECHも防水ウェアの素材として知られています。

GORE TEXと耐水性試験の方法が全く同じではないため、

防水性の高さを比較する事は難しいです。

Milletの防水ウェア:TYPHON

フランスのアウトドアブランド、Millet(ミレー)が独自開発したレインウェア、TYPHON。

耐水性試験で、非常に強いと言われる20,000mm/1㎠を超える高い防水性を発揮しています。

Milletの強みは、その製品開発テスト。

フランスで1821年に設立された登山ガイドの教会、シャモニーガイド協会と連携してテストを行うなど、

「過酷な環境の登山を知り尽くしたガイド」たちの意見が取り入れられています。

透湿性は一般的なレインウェアの2倍

Millet TYPHONはその透湿性の高さが、一般的なレインウェアの2倍と言われています。

透湿性は、1日あたり1㎡の生地を透過する水分量(g/㎡/24h)で評価されます。

一般的なレインウェアの透湿性が10,000~30,000(g/㎡/24h)に対して

TYPHONの生地は50,000(g/㎡/24h)と2倍程度の高い透湿性があります。

透湿性が高ければ、レインウェアの中のムレを逃がしてくれるので

悪天候の中でも、さらにコンディションを崩すことなく行動ができますね。

Miletの撥水ウェア:BREATHER

同じくMillet社が開発しているBREATHERは「軽量」かつ「撥水」がポイントのウェア。

防水性は、GORE-TEXや同社のTYPHONに比べると劣りますが、

風や水滴から体温を守る用途ならば、使い勝手の良さが光ります。

洗濯が簡単

BREATHERは洗濯機で洗えるイージーケアが売りです。

GORE TEXでは、防水機能のある生地を含め、2層または3層構造でレインウェアを作ります。

一方のBREATHERでは、生地に撥水コーティングを施すのではなく

「繊維自体に撥水成分を含ませる」ことで撥水性と高い通気性を同時に確保しています。

繊維自体が撥水性を持つので、洗濯を繰り返しても撥水性がキープされるイージーケアは

お手入れが苦手な人にも向いていますね。

ウェア以外の山道具はこちらから

当ブログでは、登山につかう「やまどうぐ」の紹介記事を公開しています。

ウェア以外にも探しているギアがある方は、参考にしてもらえたら嬉しいです。

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