以前の記事でご紹介した、いわたま選書さんの本の紹介シリーズ。
今回は小説やエッセイではなく、コミックです。
漫画家・高橋しんさんの「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」
1冊読み切りです。
作者は漫画家・高橋しんさん
高橋しんさんは、北海道出身の漫画家さんです。
「漫画家さんの名前を聴いた事はないなぁ」という人でも、SFマンガ「最終兵器彼女」というタイトルは一度は聴いた事があるかもしれません。
2006年には女優の前田亜季さん主演で実写化もされた作品ですね。
今回ご紹介する「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」 は、白泉社の少女漫画雑誌『MELODY』で連載後に単行本化されたコミックです。
1冊読み切りなので、「コミックにハマって家の本棚が増えるのはちょっと・・・」というあなたにも読み始めやすいですよ!
ストーリーは商店街の本屋さんが舞台
舞台は、まだ大きな戦争が終わって、10年ばかし経った頃の東京近郊。
本屋に嫁いで、わずか1週間で旦那さんが急逝した”奥さん”が主人公。
本屋のある商店街の人々との交流を描いた作品です。
みどころは個性豊かな登場人物
コミックのみどころは、個性豊かな登場人物たちと主人公の”奥さん”が織りなすストーリー。
亡くなった旦那さん「漱一郎」の友人で、向かいの八百屋のハチ。
“奥さん”を気にかけて、ちょくちょくお店に来てはストーリーが展開していきます。
本屋さんに本を卸してくれる問屋さん、”奥さん”の本屋のつくり方を巡って難しい宿題を与えます。
果たして”奥さん”はどう乗り越えるのか。
この2人の他にも、片思いの高校生、ハチの母である八百屋の奥さん、登場人物の1人1人が”奥さん”とのコミュニケーションから見つける「本のある生活」。
読んでいくうちに、自分も本を手に取りたくなってきますよ。
巻末の「にぎやか座談会」では本物の書店員さんと対談
コミックの巻末では、高橋しんさんと本物の書店員さんとの対談が収録されています。
対談は良文堂、有隣堂、ジュンク堂からベテラン書店員さん2人と新米書店員さん1人、そして高橋さんを交えた4人で。
髙橋さん曰く、座談会の中で聴いたお話も単行本化にあたって書き足されているそうです。
本屋さんの実際や、主人公”奥さん”へのダメ出し(!?)まで、コミックを読み終えてから読んでみてくださいね!
まとめ:少女漫画未体験でもするっと読めるコミック
この記事では、コミック「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」 をご紹介しました。
このブログの中の人は、コミックはあまり読みません。もとより、少女漫画は初チャレンジ。
思っていた以上に、するっと読めるコミックで、少女漫画未体験の人にも最初の1冊にオススメですよ。
こうして未体験のジャンルを開拓できるのも、選書サービスの嬉しいところですね!
気になる人は、選書サービス体験記も書いていますので、ぜひご覧ください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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