【甲種危険物取扱者で活躍できる業界】理学・工学から薬学まで広い業界で履歴書に書ける国家資格

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勉強・仕事

就職/転職活動で履歴書に必ずある「資格」の欄。

国家資格が書けると、業界によっては強みになることもあります。

特に、理系の国家資格は「施設に1人必要」といった指定もあるので

応募できる業界が一気に広がる可能性も出てきます。

今回紹介するのは、甲種危険物取扱者。

ガソリンだけでなく、薬品業界や製造業界でも使える資格です。

この記事でわかること
  • 甲種危険物取扱者でできること
  • 取得するメリット
  • 【体験談あり】合格までの勉強方法と期間

【この記事を書いた人】

  • 2021年10月ブログ開始。記事執筆数100本以上。
  • サラリーマン。副業としてブロガー活動。
  • 大学在学中に甲種危険物取扱者取得。
  • Twitter:@Beyond-s16

甲種危険物取扱者は危険物の最上級ランクの資格

「危険物取扱者ってガソリンスタンドで働くときの資格でしょ~」と思う人もいると思います。

危険物取扱者の資格は、取り扱って良い危険物の種類に応じて、甲種、乙種、丙種と分かれています。

表にまとめると次のような感じになります。

資格種別   取り扱える危険物
甲種全種類の危険物
乙種第1類塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類、臭素酸塩類、硝酸塩類、よう素酸塩類、過マンガン酸塩類、重クロム酸塩類などの酸化性固体
乙種第2類硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム、引火性固体などの可燃性固体
乙種第3類カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りんなどの自然発火性物質及び金水性物質
乙種第4類ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、同植物油類の引火性液体
乙種第5類有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物、アゾ化合物、ヒドロキシルアミンなどの自己反応性物質
乙種第6類過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物などの酸化性液体
丙種 ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油 など
危険物取扱者の種類と取り扱える危険物

表にして眺めると、危険物の種類がたくさんあるのがわかりますね。

ガソリンスタンドでは主にガソリン、灯油、軽油などを取り扱うので、

丙種や乙種第4類があれば危険物の取扱は問題ないと言われています。

一方で、甲種危険物取扱者はすべての危険物を取り扱うことができるのがポイント。

ガソリンスタンドだけでなく、様々な業界で履歴書に書くことができる国家資格です。

危険物取扱者は国家資格→履歴書に書ける

甲種危険物取扱者を取得する最大のメリットは、国家資格として履歴書でアピールできることです。

半導体を作るクリーンルームや、薬品の実験をするラボなど、理系の人にとって馴染みのある業界では危険物を使うことがしばしばあります

つまり、半導体業界や材料業界でも、危険物を取り扱う必要が出てくるということです。

危険物を保管する量によっては、危険物取扱者の資格を持つ保安監督者を選任する必要があるため、資格を持っていることが採用に有利にはたらく場合もあります。

例えば、転職王手のリクナビNEXTの場合。

2021年11月末の時点で、24件の求人が出ています。

さらに、求人大手のリクルートエージェントの場合。

2021年11月28日時点で、公開求人情報だけで226件。

非公開求人も含めると430件以上も危険物取扱者の募集がされています。

意外な業界で求められる場合もあるので、勉強しながら転職活動を視野に入れるのも賢いやり方ですね。

甲種は受験資格の確認を!

危険物取扱者の受験資格は、乙種、丙種については誰でも受験ができますが、甲種については注意が必要です。

大きく分けると次の3パターンがあります。

  • 大学、大学院、高専などで化学に関する学科や課程を卒業または修了していること
  • 大学、大学院、高専などで化学に関する授業を15単位以上取っていること
  • 乙種危険物資格を4つ以上取得しているか、乙種免許で2年以上実務経験があること

私の場合は、化学の学科に在籍していなかったので、

最短で取得できるのは2番目の「化学系の授業を15単位以上取っていること」。

消防試験研究センターの受験案内ページにある授業科目一覧と見合わせて単位数が足りるかチェックしてから行きました。

授業の名前に「化学」と入っていなくても、半導体や材料系の授業科目でも認定されるので、自分の履修状況で資格があるかチェックしてみてくださいね!

どうしても心配な時は、自分の履修した授業一覧を持っていって窓口で聴いてみるのが確実です。

東京の場合、願書は①試験会場となる笹塚駅近くの消防試験研究センター中央試験センター、②都内の消防署で配られています。

必要な勉強は法令や危険物の性質について暗記

甲種危険物取扱者の試験は、5択の問題を解いていきます。

テストは3つのパートに分かれていて、

  • 危険物に関する法令 15問
  • 物理学および化学 10問
  • 危険物の性質ならびにその火災予防及び消火の方法 20問

というそれぞれのパートごとに6割以上点数が取れていれば合格です。

甲種の場合、危険物の性質は乙種の1~6類すべての危険物について問題が出るので、全体をまんべんなく勉強しておく必要があります。

参考書としては以下のような本があります。

問題集や過去問を入手して解きながら勉強する方法もありますが、

  • 法令に関する説明が丁寧
  • 代表的な危険物の特徴をまとめている

という点が抑えられている参考書の方が、いざ資格を取得して実務に当たる時でも読み返してチェックができるので効果的に使える期間が長いと思いますよ。

暗記のポイントとしては、似たような危険物で取り扱いが違うものを注意して覚えるようにしましょう。

よくあるのは、危険物の「りん」について、赤りんは第2類で冷暗所に保存するものですが、黄りんは第3類で水中で保存するものになります。

第3類は基本的に禁水性といって水に触れてはいけないのですが、黄りんだけは水中保存という特徴があるので、問題に出されやすい傾向があります。

実際の勉強期間は約1か月

私の場合は学生時代で時間もふんだんにあったので、1か月程度の勉強期間で臨み無事合格しました。

自信があったから1か月で受けたのではなく、甲種の試験は3~4か月に1回しか開催されないので、逃したくなかったというのが本音です。

詰め込みで覚えましたが、第3類の危険物の勉強が甘くて自信なく通知を待ちました。案の定、危険物の性質に関するパートが合格ラインジャストでした。危なかった・・・

何はともあれ、国家資格ゲットです!

まとめ:資格はいくつ持っても重たくない

この記事では、国家資格の1つである甲種危険物取扱者の受験資格や勉強法についてご紹介しました。

資格はいくつ持っていても重たくないですし、将来的に仕事が変わる場合に有利にはたらくことがあるので、勉強する時間が今あるなら、取得して損することは何もないと思いますよ。

ぜひチャレンジしてみてくださいね!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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